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Channel: ヨットAdagio”アダージョ” 迷走船長のイジリ倒し日記
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セイル補修

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先日のクルーズで破いてしまったセイル・・・

P1040714
このセイルはファーリングメインなのですが、35ktの風に立たせ巻き取ろうとしたら重くて巻けない。普段は手で巻くのですが仕方なくウインチで巻くことに・・・その間時間が掛かりシバーして破れてしまいまいた。

P1040713

こんな感じです。

降ろして調べてみると、糸も生地もかなり痛んでました。
進水時からのセイルだと思うので正直なところ寿命も近いんでしょう・・・・
が、、、メインセイルは高い。

ということで修理することにしました。

何事も経験と思い、自分でトライしてみることにしましたが、やってみると難題山積でした。

問題点は数多く

  1. セイルの縫い目を見るとジグザグに縫ってる。何で縫ったんだろう???
  2. セイルの糸、とんでもなく太いぞ。一体何処で入手を・・・・
  3. 生地をパッチワークしたいけど、生地って何処で仕入れれば・・・??

とりあえず最大の関門はこの3つ。

色々と調べてみて初めて真相が判ったのですが、まず1のジグザグに縫う方法ですが、家庭用ミシンでもジグザグ縫いは出来るのですが、太い糸と厚い生地に対して機械が負けてかなりの困難を伴うと予想します。一般のアマチュアが入手できるハイパワーミシンは「職業用」という種類のものですが、これは直線縫いしか出来ません。では一体プロはどうやって・・・?と思ったら、やはりそういう専用のミシンが「工業用」として出ているようです。でも現実問題として工業用を家庭に持ち込むのは相当やっかいです。(少なくとも我が家では無理)

あとジグザグで縫う理由はテンションが掛かって伸びても糸には負担が掛からないためらしいです。

ということで、本来ならやっぱりセイルはセイル屋に頼むのが良し!と実感しました。

が、、、普通の直線縫いミシンで縫ったものが何処まで使えるのかも知りたいので、毎度のことながら人柱実験することにしました。笑。

次に2のセイルの糸ですが、これも工業用ミシンでしか縫えないような太い糸です。手縫いするならばマリンショップで補修用の糸を買えば良いので簡単です。が、、ミシンでやろうとすると・・・・職業用でも#20(20番)という糸が一般的にはマックスと言われていますが、セイル補修の手縫い糸から見ると#20なんてめちゃくちゃ細く見えるんですよね。(そうは言っても普通に見ると#20もかなり太いんですけどね)。だが#20だと強度的に無理なんじゃないかって気がして仕方が無い・・・・・。そこで、職業用ミシンに対しては無理なサイズなのを承知で#8糸と#21針を取り寄せて使ってみました。(尚、職業用ミシンは通常#18針が最大サイズなのですが、世の中には便利な針があるもので・・・DB×1針互換でDB-A20という#21針がオルガンから出ていました。)

最後に3の生地ですが、きっとセイル屋さんに頼めば分けてくれるでしょう。が、、、それもなぁ・・・。(修理も頼めよ!とセイル屋さんに暗黙のプレッシャー掛けられるし)

そこで、ヨット船具屋なら大抵置いてる「ダクロンテープ」というのを使ってみました。

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一度、セイルを水洗いし潮を抜き、その上にダクロンテープを貼り付けてみました。かなり強力な糊なので、なんかこれだけでも十分いけるかも・・・って雰囲気あります。

が、航行中に剥がれたら恐怖なので、やはり縫製しました。

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尚、一番良い方法は「セイル用糸を使ってハンドステッチャーにてジグザグ手縫い」なのは判ってるんですが、ミシンがけで通用するのかを知りたいので・・・あしからず。笑。

さて、一般用ミシンには常識では使わない「#21針+#8糸」というミシン屋が見たら卒倒するような組み合わせでサンブレラの端切れで試し縫いしたところ、思ったよりもいけます!

よし、ではセイルでやってみよう・・・

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こーんな感じになりました。何とか縫えます。が、糸調子が超シビアで、2枚重なったところなどは明らかにバランスが崩れ、縫ってる最中に微調整が必要。また糸の締りがやや微妙な感じです。パッと見は縫えているんですが・・・・。あと、針の穴が大きくなるので、古くなったセイルにしてみれば「切り取り線」のミシン目をつけているようなものかもしれません。

そこで、リーチ部分は太い糸で縫ったものの、他のほつれ防止部分は細い糸(といっても#20)に変更。

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こちらが糸#20+針#18の組み合わせ。上記と違ってサックサク縫えました。職業用ミシンでは常用はここまでが限度なのかもしれません。

あと、「ダクロンテープ」をミシンで縫ったわけですが、これもセオリーからするとNGなんです。両面テープや接着剤のついた布をミシンで縫うと針がベタベタになり最悪ミシンにも悪影響を与えると言います。でも80センチ程度のダクロンテープ外周を縫う分には大丈夫でした。ただし縫い終わった後、針はベタベタでこれ以上はやはり無理という雰囲気ありましたが・・・。

あとは風の強い日に使ってみてミシン目から裂けてバーストしないかテストしてみますが・・・・この不安感を考えるとやっぱりセイル屋に頼むのが間違いないなぁ・・と改めて思います。ドジャーやビミニやカバーといったものは壊れても笑い話で済むけど、セイルはなぁ・・・・ちょっと怖いですものね。

ということで、裂けて立ち往生しても温かい目でみてやってください・・・自爆。


オーパイ修理 ~配電ボックスの作成~

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先日、出航しようと思ったら

「ありゃ???オーパイのアクチュエーターが動かない」

ということに気がつきました。

原因は単純で断線してただけでした。

ただ、その断線の原因がいただけません・・・・・・・

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デッキのストア(船倉)に合板を貼り付け、そこにオーパイ・AIS・NMEA2000関連の機材を配置していたのですが・・・見るからにゴッチャで、荷物でも引っ掛けたらヤバイなぁ・・・と思ってました。

でも面倒で半年以上放置してましたが・・・・やっぱり来るべき時が来たという感じでした。

そこで、荷物がぶつかっても大丈夫で、ある程度のスプレーが上から掛かっても大丈夫な配電ボックスを作ることに決定。

とはいっても、ストア内(一応船内)なのでそんな防水が必要な訳ではないので、コンパネでボックスを作り、カビと湿気防止に塗料を塗って仕上げることに。

ドイトでコンパネを切ってもらい、2月の寒空の下で組み立て・塗装を行いました。

しかしこの時期は寒くて塗料が乾かないですね~~。

1週間放置後、塗料が乾いたのを見て取り付けを。

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まずはボックスをボルトナットでバルクヘッドに取り付け。

あとはここにオーパイの機器類をインストール

P1040735
その後、配線をこれでもかっ!!という程に板に固定しました。(揺れてブラブラすると断線の原因になります故に。)

簡単な作業ではありますが、後々のメンテ性を良くする為に判りやすく配線を固定していくと意外に時間がかかり丸一日仕事になりました。狭い場所なのでお陰でちょっと筋肉痛気味です。。。。

P1040736

蓋を閉めて完成だ~~~。
これでもうどんなに荒れても大丈夫。
嵐よ、来てみやがれ!!!

(うそ・・・来ないで・・・・)

ドジャーの補修

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東京は今日はとんでもない大雪です。
週末に降ってくれたのは仕事的には嬉しいけどフネ的には・・・・down

というわけで、今日は自宅でドジャーの補修をすることに。

先日、強風での航行中にビニール窓が破れてしまったので補修をしたいのですが、どうやって補修するか???を考えると判らないことだらけです。

一つに、ドジャー用のビニールの入手先です。

海外通販でマリングレードのものを見つけたのですが、現地価格でも相当な金額します。
出来れば国内で・・・と思って探したのですが、紫外線に強いビニールはなかなか無かったです。

一つ良さそうなのは「UVまもる君」という商品。一般のビニールよりもUV照射実験でも明らかに劣化が少なく、同時にUVカットの性能も持っているようです。
ただ、通販でも納期に非常に時間が掛かるようで・・・(10日前後・・・)、しかもビニールシートにしては結構なお値段がします。(ご興味ある方は商品名でググッたらすぐにヒットしますのでどうぞ。)

なんせ、ビニールをちゃんと縫えるのか?という根本的な部分もクリアされていません。

そこで、破れた窓を練習がてらに部分補修することに。テーブルクロス用の安いビニールでトライします。多分1年もせずダメになると思いますが、その時には本番として全面張替えすることに決定。

P10407122
写真だとイマイチ判りませんが、シートストッパーの前がボッコリと割れています。この部分だけに新しいビニールを貼り付けてみよう・・・という寸法です。

で、、、一気に完成写真ですが

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こんな感じに仕上がりました。下半分が張り替えた部分です。

最大の鬼門はビニールがちゃんと縫えるかどうか???だったのですが、、、、普通の方法でやるとやっぱり上手く縫えませんでした。
ビニールは摩擦が大きく、ミシンに引っかかっちゃうんですね。

そこで、

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手前の押さえを使ってみました。「テフロン押さえ」と呼ばれるものです。
普通、押さえ金は金属で出来ているのですが、金属だとビニールの摩擦で引っかかってしまうのです。すると、下の布だけ送られて上のビニールが送られずシワが寄ってしまったり、最悪は上下とも送られないことも・・・・。
テフロン押さえを使うと、非常にすべりが良い為に縫いやすさが全然違いました。

が・・・それでもまだ引っかかることが度々あります。

そこで

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前々から気になっていた「上送り押さえ」というのを購入。ユザワヤで3800円也。
これは職業用ミシンなら汎用品として売られていてメーカーを問わず取り付け可能の商品の模様です。家庭用ミシンにも専用品として多分売ってると思います。例えばジャノメからは「送りジョーズ」という商品が出ているようです。
構造は単純で、針のネジの部分にフォークを差込み、針が上下するとフォークも上下し、それにより押さえ内部に存在する「送り歯」が駆動する仕組み。

最初は「眉唾商品では・・??」と疑って掛かっていましたが、なんのなんの・・・ビニールがちゃんと送られていきます。こりゃいいですわ。

ただ、ミシンの押さえ金は工具と同様に適材適所があるという感じがします。全て万能の押さえ金というのは存在しませんね・・・・。この辺りは縫っていくと段々と判ってきました。
ヨットで使う押さえ金は「ノーマル品・テフロン押さえ・上送り押さえ・片押さえ・ファスナー用押さえ」があれば大体間に合う感じです。

さて、ついでと言ってはなんですが、ドジャーで微妙に気に食わない部分もついでに改造してみました。

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これはサイドの裾なんですが、V字に割れたところにテンションが掛かると何時か破れそうな予感がビシバシしてました。
そこで補強。

裏側にテトロンのテープを縫い付けてみました

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この時の押さえは「ノーマル品」を使用。この方が段差がある場所はしっかりとテンションを掛けやすい気がします。

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こちらは裏側・・・。あは。やっぱ下手だね~~~~sweat01

ミシン縫ってて感じることですが、セイル屋さんとかはやっぱ流石です。
大体にして「洋裁学校」というものが存在し、その道のプロが居るんだから簡単なわけがないですね。coldsweats01

でもまあ、自分のヨットだし、見えない部分は気にしない~~~~。ということで。笑。

あと蛇足になりますが、自分がミシン欲しかった最大の理由は「ドジャーとビミニをつくってみたい」からでした。だが、ドジャーなんて本当に縫えるのか????当初は想像すら付きませんでした。
で、小物を色々作ってみて段々と判ってきたのですが、普通の布を2枚繋ぎ合わせるのは実に簡単。勝手にミシンが縫ってくれるような感じで、恐らくミシンを購入してその日に出来ると思います。
しかし、段差のある部分や布が途中で厚くなったりする部分は「糸調子」という調整が実に奥が深いです。表面は良いけど、後ろがグッチャグチャだったり・・・。だから最初は高価な素材を買うのが非常に抵抗出てきます。(ダメにする可能性が凄く高いので。)
実感としてはフェンダーカバーとかラット・ティラー・ウインチなどのカバーとかを10個ぐらい作れば基本技術が何となく判ると思います。
あと、素材の入手方法ですね。UVに強い布と糸の入手方法と、針の選び方・・・。
そのような訳でミシンがあれば即何でも出来る・・・というのは幻想という感じだけど、その反面、なんたらかんたらでミシン1台6~7万円で数年は飽きずに楽しく遊べそうです。コストパフォーマンスは非常に高いと思いますね。
自分もドジャーを完全自作夢見て練習します~。



雪が溶けたらフネに持っていってみます。楽しみだ。

現金商売の方! おすすめ。

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ヤフーオークションを見ていたら、お札とコインを数える機械が激安で売ってました。
お札用、コイン用と別の機械ですが、それぞれ1万3千円前後・・・・
この価格でホンマに使えるのかぁ????と怪しさ満点。まともに買ったら10万以上するシロモノ。
だが毎日コインを数えて幾十年・・・自動カウントできればと思いつつ、この手間に10万も払えない・・・と手作業で数えてきましたが・・・この価格なら・・・・(趣味のコストは余り考えない私ですが仕事はコスト優先!職場ではpentium4マシンが未だに主役!。笑)

という訳で落札。

数日後、やってきました。

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原産国も何処だかよく判んない様な機械・・・・・

が、思った以上に早く数えてくれます。

コインは種別関係なくドバッと入れれば・・・

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デジタル表示で金額が表示され、更にコイン別に分けてくれる。
レジの中のコイントレイを一気にひっくり返して入れカウント終了までに1分程度。

いやー凄いわ。これで13000円は破格でした。

次!お札編!

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千円札を束ね・・・(1万円じゃないところが零細企業商売)

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機械にセットすると・・・

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ドギャーとカウントし始め、150枚ほどが一瞬(5秒ぐらい?)で計測終了。

これが13000円ちょっとですよ、奥様!

激安でしょう?? 今ならフェンダー2個セット、0120-***ジャパネット~~happy01

気になる方いらっしゃいましたら・・・ヤフオク、「コインカウンター」でヒットすると思います。。。

職業用ミシンで太い糸を使う改造

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太い糸をミシンで使う・・・・

ミシンを始めるまで考えたこともなかったのですが、、、実はこれは大きな大きな鬼門なのです・・・

太い糸を使うためには太い針が必要。ミシンもパワーが必要。この時点で家庭用ミシンはおろか職業用ミシンでも「大丈夫なのか?」という感じです。

一般的に、普通のミシンで「普通の糸」というのは60番~90番糸。(番手が大きいほど細い)。
ジーンズのステッチなどに使う「太い糸」が30番手。これが職業用ミシンでも一般的には最大番手といわれています。

ですが、ドジャー・ビミニなどの風圧のかかるものを縫う糸は、、、プロが作ったものを見る限り、恐らく8番手か0番手。こんなのは常識的に考えて「工業用」のミシンがないと縫えません。それ以前に、普通のミシンでは適応針が存在していません。

ですが・・・職業用ミシンでも8番糸が使える針がオルガン針から出ているのを発見。

それを以前購入して挑戦してみたのですが・・・・・・

結果は「縫えることは縫えるが、物凄く糸調子が難しい」という感じでした。
ちょっと段差があったり、2枚重ねが3枚重ねになったりすると糸調子が狂う感じです。普通の布ならば解いてやりなおせばいいですが、サンブレラとかは防水性が落ちちゃうし、針穴から強度が弱くなるのも考えると一発で決めたいところですしね。

そんな中、新宿の「ミシンプロ」さんに先日訪問した際

「「秘密兵器あるんですよ。騙されたと思って使ってみて・・・」」

とお勧めされたものがあります。

その名も「マジックカケ」

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この小さな金属パーツを糸調子ダイヤルの後に挿入すると、8番手とかでも信じられないぐらいにスムーズに縫えるといいます。
ミシンプロさんも最初懐疑的だったんだけど、業界内で信用おける人達も好評得てることを聞いて「それなら・・・」と試されたそう。そして「うそでしょ?」と実感されたらしい。

そこで、購入してみました。

ただ、このマジックカケ、本来工業用ミシンへのパーツらしく、職業用・家庭用にはミシン本体を改造しなければなりません。装着場所にビス穴をあける必要があるのです。

まずはその位置を探る為に両面テープで固定を・・・
こちらが取り付け前の状態で

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こちらが仮止めの状態

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糸調子ダイヤルや天秤に干渉しない位置を慎重に決めました。裏側を確認すると

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こんな感じで余裕は十分にあり。本体はアルミダイキャストボディのようです。
ここにM5のビス穴をタップ切りました。切り方はミシンプロさんのホームページに詳細が・・・

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そして装着完了。尚、上記のミシンプロさんの詳細では、マジックカケ右側にあるプラ化粧板をカットされてますが、私はプラ化粧板を若干浮かせた状態にしておきました。言われなきゃ浮いてることは気がつかないと思います。暫く使って位置がOKのようなら、マジックカケの余分な部分をリューターで削りとる予定にしています。

いざ試し縫い。

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ビミニトップの布を縫ったところ、確かに安定します。段差とかでも普通の布縫っているような感覚です。糸調子圧力も随分かわり、今までダイヤル値7ぐらいだったのが2に変わりました。これはかなり凄いんじゃないでしょうか・・・

しかし、理屈がよく判らん・・・なんでこんなもので激変するの・・・・・?。特許商品なのでそれなりの根拠もあるパーツなのだと思いますが・・・まさに「マジック」です。

さて今度は実戦に移ってみたいと思います。

ビミニ改造

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今まで、ウエストマリン製の激安ビミニを使っていました。

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骨組みと天布一式で実売5万ぐらい。半端無いコストパフォーマンスです。
ただ、安いのにはある程度訳がありました。
ヒンジがプラスチックだったり、フレームが22mmアルミパイプ差込組み立て式だったりでグニャグニャなんですよね。かといって実用上問題あるかといえば・・・余り問題なし。
前に乗っていた船にも同じ物を取り付けてましたが、新オーナーに代わりすぐ横に係留されていますが、丸3年経過して問題出てません。

が・・・・・365日張りっ放しだと心配なのも事実です。特に大雨降ったときにテントに水が溜まり、フレームが大きくしなるのです。そのまま潰れそうで夏場の夕立の時にフネを離れるのが心配でした。

そこでフレームをステンで作り直そうと思い、、、、丸2年が経過sweat01
実用上問題なく使用できてるので勿体無くて。
でもこの3年使ってみて夏場に熱中症の危険が圧倒的に減るのを体感したので、金を注ぎ込んでも惜しくないと感じ、シーズンイン前に全面補修することに決定です。

まず、フレームですが、同じ物を鉄工所に持ち込んで作ってもらおうと色々聞いてみたのですが・・・・普通の曲げ加工と違い、受けてくれるところが非常に少なかったです。なんでもベンダーマシンが一般曲げ加工とは別になるとか。
受けてくれるところがあったにしても、思った以上に高価でした。

うーん・・・と悩み、マリン業界で有名なリガーに見積もりをとったところ、鉄工所より少し高いものの、流石に専門業者だけあって話しがサクサク進みます。部材もマリングレードを当然のように使用しますし、非常に懇切丁寧な対応してくれたので正式発注を・・・。

約3週間後、佐川急便で運ばれてきました。

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専用品だけあって、流石に全てが頑丈且つ素晴らしデザイン。餅は餅屋ですね・・・。

さて、テント地ですが、、、サンブレラを使用して自作することに決定。
海外サイトの「セイルライト」から通販でサンブレラその他を取り寄せたのですが・・・・・
今まで使っていたテント地を試しに嵌めてみたら十分使えそうです。
捨てるのも勿体ないので、切れちゃうまでは改造して使うことに決定。
折角輸入したのですが・・・これは予備にとっておきます。

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改造箇所ですが、微妙にサイズが違うのでこのようにシワが寄っています。
前後の淵をマチ針で仮固定しサイズを出し、その上でしつけ縫いをしてサイズを確定し、ミシンで縫ってみました(糸は耐防水・耐UVのサンブレラ専用糸「リパーブ」#8番を使用)。

しかしやってみると、1センチもサイズが違うとブカブカになっちゃうことが判明。
思った以上にサイズがシビアで微妙です。

取り外して縫い・・・を数度繰り返しましたが、完全を求めると1から作った方が余程速そうな感じだし、一度縫ってある物を解くと強度も低下するので、ある程度で妥協しておきました。

P1050098
一番の難関はバックステイを通す穴の位置決めとフラップ作成でした。
フレームの高さを微妙に変えたので穴の位置も数センチずれまして、それの改造に手間取りました。
このあたりは子供や家内の部屋着を何着も作って練習した上での本番となりました。

P1050107
とりあえずこれで完成。フレームのしなりは「剛性アップ500%(当社比)」という雰囲気でかなりガッチリしました。フレームが強くなったのでテント地のテンションも強く出来、雨水も殆ど溜まらなくなりました。溜まったとしても重量でフレームがしなることも無さそうです。

今後の野望としては、ボートのように四方を囲む「フルエンクロージャー化」です。実はお隣の桟橋のY船長がDIYでフルエンクロ作られており、それに感化されてしまいました。Y船長にアドバイスを色々頂戴しながら何とかここまで漕ぎ着けられましたこと御礼申し上げます。


木更津港

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Kisara
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シーズンインですね

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春本番となり、いよいよシーズンに突入致しましたね。

この春は消費税増税他、異様に忙しく花見クルーズにも行けずブログも久々の更新となってしまいました。

仕事が一段落し、急に何処かに行きたい病が発症し、木更津へシングルハンド出航することに。

前夜の天気予報は天気晴朗風弱し。

風が無いのかぁ~~~~。

でも出ることが大切・・・と思い仕事が終わってから夜にフネに向い、早朝出航へ向けて睡眠薬飲んで一気に寝ました。

翌朝5時出航

Dsc_0071
日の出を拝み一路木更津へ。レグ距離21NM。6ktとして片道3時間半のクルーズです。

帆走したく、海に出てすぐにセイルを上げましたが・・・生憎完全な追っ手の風です。ジェネカー開いても完全追っ手だとジャイブジャイブの繰り返しになる上、風も非常に弱い状態。AWA135度でも4kt程度。直進成分は2kt台になるので片道10時間以上掛かる計算に・・・・・。

ということで、早々に帆走諦めエンジンにムチを入れました。

出航して暫くして東京港を出てくる本船銀座の渋滞に突入。
朝ということと平日ということもありメッチャ混み。

Dsc_0072
改めて写真で見るとまぁ凄い船の数ですね・・・本船の船長はさぞや気が抜けない事でしょう・・・・

本線銀座を何とか抜け、千葉側アクアライン南側に出ました。

Dsc_0074
写真じゃただの曇り空ですが・・・・ここに来ると急に水の色が本来の色に戻ったようになり遠くへ来たような気がします。千葉の遠浅の自然の海岸線があるため自然の浄化作用が強いのでしょうね・・

結局最後まで機走で目的地木更津港へ入港。

Dsc_0075
左に小さく見えるのが木更津名物の人道橋。ここを潜り、「木更津うみの駅」に着岸する予定です。
ところで、去年も木更津に来たのですが、その時は大潮引き時で水深が足りず、泣く泣く目的地を目前にしてUターンした苦い経験がありました。今回は事前に潮位が1m以上あるので大丈夫だと思ったのですが・・・・
今回も本当の直前で喫水限界を超え敢無く断念することになりました。
あと1艇身で着岸できる距離だったのですが、その時点で水深2.1m(当方喫水2.0m)。
信頼性が「?」で余り頼りにならない前方サーチソナーを何度も見たのですが桟橋の下はもう少し浅くなっている様子・・・・・
座礁したら元も子も無いのでまたまた断念となりました。

前回も今回も上陸出来ないのは寂しいので、空いている本船用と思われるコンクリ岸壁に一時係留しようと近寄ってみたのですが運悪く後ろから土砂運搬船が来て汽笛を乱打されてしまいました。。。。bearing

仕方なく今回もとんぼ返り・・・・・・・・・
往復7時間の機走クルーズでしたが・・・まあ気分転換にはなりましたhappy01

しかし、それにしても東京湾内ではヨットで寄れる場所が少ないですね。
せめてテンダー積んでいれば港の一番端っこにアンカリングしてテンダー上陸も出来るのですが・・・・・



2014GWクルーズ 初日

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2014年GWがやってきました。

今年は珍しくGWに泊まりでクルーズ。(もしかすると初めてかも???)

先日1級免許を取得したTちゃんと一緒に保田に行く予定にしておりました。

が、数日前、Tちゃんのお嬢さん(中3)が一緒に行きたいとの申し出を頂戴。

ただ、、、大丈夫かな。湾奥~保田は結構な距離がありますし、例年GWはメイストームが何処かで吹き荒れます。諸々考えると思いなおしたほうが良い様な・・・・・

しかし、船酔い覚悟の上で参加したいとのこと。根性ありますな・・・・・・・・・・

ただ、そうは言っても非常に高い確率で船酔い又は怖い思いさせると思い、保田を取りやめにしてYBMへ変更することに。これならば湾内なのでかなり危険度は減ります。

だがさすがのGWでした。YBMは予約で一杯とのこと。

そこでヴェラシスへ電話すると予約が取れた。ラッキー。

さて、今回はTちゃんに夜間航行体験してもらいたいこともあり、午前3時出航し、東京湾東航路・中の瀬航路の夜間ワッチを行える予定を組みました。

そのため、前夜の20時フネに集合

P1050114
左がTちゃん、右が志願兵のお嬢さんHちゃん。

私は夜間航行に備え睡眠薬を飲んでバタンキュー。

しかし夜間に風の音で何度も目が覚めます。東京湾マリーナは「日本一安全なマリーナ」を標榜?しており、本当に風に強いマリーナなのですが、それでも風の音がゴウゴウと鳴り、時折ヒールします。天気予報より随分強いです・・・・

そして朝3時起床。が・・・風は一向に止まず。
仕方なく1時間予定繰上げ。
それでもまだ風は止まず。

ここでpcを投入してGPV天気予報の風情報を再度確認。すると午前6時には風が落ち始め、ヴェラシス到着時には無風に近くなる予報・・・・・・
あまり遅く出るとスケジュールに支障があるために午前6時にスタートすることに決定。

午前6時舫いを放ち出航。

Dsc_0071
風は強いものの、青空が覗き朝日がまぶしいです。

海に出ると真追っ手の風18-20kt。波も真追っ手。
本日は距離がある為にセイルは出さず機走でスタート。
波と一緒に走るために風があるにしては乗り心地は悪くなく順調に航行。

出航して凡そ1時間、東京港西航路に差し掛かりました。

P1050118
普段の早朝は本線が列を成すのですが・・・・あれれ、、、流石GW??ガラガラです。
折角なのでTちゃんに本船銀座を縫う緊張感を味わって貰いたかったのですが・・・・。

さて、この辺りから段々と吹走距離が出てきて風波が育ってきました。
時折スターンを振られつつも機走でGO。
P1050117日も高くなってきて段々と暖かく春本番の陽気になってきました。
そのまま走ること1時間・・・・

P1050120
中の瀬航路に差し掛かります。
ここではご覧の通り本船銀座にぶつかりました。
本船の避け方を二人に話しながら注意深くフネを進めます。

さて、本日、ヨットのクルーズは事実上初めてのお嬢さんHちゃんですが・・・・
P1050124_2揺れ・船酔いに全く動じていません。それどころかスマホで写真をとりつつ、友達へメールかラインで流している様子・・・・すげぇな・・・・大したもんだ・・・・。
これならセーリングも出来るかな・・???
中の瀬航路を木更津側に渡り、安全な海面が開けたのでセイルアップをすることに。
ただ、追っ手の風なのでジブだと上手く開きそうにない気がしたので、ハンドリング考えてメインは上げずにジェネカーだけ上げることにしました。
ただ、風がちょっと強い・・・・真風速20kt、APPで14ktほど。
この風ではジェネカーは未体験なのですが、ボートショーでセイル屋さんにウイスカーポールの話を聞いたとき「20ktぐらいまでなら大丈夫です」と言っていたのを思い出し、多分行けるだろう・・・ダメなら降ろせば良い。と思いジェネカーをアップしました。

が・・・・・・・・・・・・・・・

かなりキツい!

速度はカッ飛びで9ktに迫る勢いで走り出しましたが操船が凄くシビア。
ちょっと追い波の処理に遅れるとブローチングの挙動に入ります。

大丈夫かな??


ヤバイカナ???

と思ったところに

ブローーーー!!!!

ガッとウエザーヘルムが出た瞬間、後ろから追い波が・・・・

一気に横を向いてド・ヒール!


うぎゃぁ・・・ガンネルは水の中!!

その瞬間

バスン!!!!!

と変な音がした瞬間、ヒールが起き

P1050132
つ、痛恨のバースト!!!

下2/3はトロール網になってしまっている。

今一度ギアをNなのを確認し、Tちゃんに

「悪い!!!即バウに行って引き上げて!!!」

とコール。

推進力失ったフネは横波食らいながら激しいローリングモードに突入。

「落ちるなよ!!!今はエンジン回せないから!!!」


「横波来るぞ!!」

と大声出しながらバウへ指示を。

ビショビショになりながらTちゃんが網(じゃないや、セイル)を引き上げてくれてバウに固定を完了。いやーーーーサンキュー。助かりました。

マストトップに吹流し状態になっているセイルはこの先も追い風なのでマストには絡む心配も無さそうだし、今ここで下手に降ろすと2次災害になりそうな気もしたので機走で再び走り始めました。

そしてフネは富津・第1カイホを見つつ

P1050121
無事に観音崎を超え

P1050130
ヴェラシス最終レグへ。

ここまで来ると房総半島の風裏になり、追い波も収まって平穏になり一安心・・・。

10時30分、現地到着。約4時間半の船旅を終えました。

現地で舫った後、ジェネカーの残骸を回収・・・・

Dsc04712
すんなりと降ろすことが出来て一安心。

それにしても毎回毎回、何かしら事件が起こりますねぇ~~~~。
って、またしても船長の失敗から発生した事件なので反省しきりです。

ジェネカーを上げるには(うちの今のセイルだと)TWS20ktは限界超えているのが判ったのと、ブローチングを絶対に起こさないような操船が必須というのを身をもって体験しました。次に生かします・・・・・Tちゃん、緊急時に即動いてくれてアリガトウ。助かりました。

さて、ここでHちゃんは下船・・・・
Dsc04715
自宅からTちゃん奥様がHちゃんを車で迎えに来てくれていて、ヴェラシスレストランにて皆でランチを楽しみました。
これに懲りずまた遊びに来てくださいませ。

それにしても、年頃の女性でこんなにフネに強い人は久々に見ました。将来有望です。note

奥様とHちゃんを見送った後、早朝からの疲れで数時間昼寝。

その後、晩飯を買いに市内散策。
Dsc04718もう一つの趣味の写真撮影をしつつ、夕暮れの町をぶらつき、その後はフネであ~でもない、こ~でもないと、四方山話をしつつ夜が更けていきました・・・・・

(2日目に続く)

2014GWクルーズ 2日目

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2日目

本日は特に予定という予定も無く、母港へ帰るだけですが、天気予報が悪く雨になりそうな気配。また、午後に風が急に上がる予報が出ています。

そこで時間を早め、8時前に出航することに。

出港準備を済ませ、舫いを離そうとしたところ、まるで真夏のような夕立が降ってきました。

悩みましたが、この先天気も悪くなる方向なので構わずに出航。

浦賀港へ出ると、、、不吉な感じの雨雲がベッタリと広がっています。

Dsc_0063

この雨雲、レーダーにハッキリと映ります。富津岬・浦賀航路の一部にて猛烈に降っている様子。それを避けながら前進することに。

しかし風は殆ど無くベタ凪ぎに近い。

機走でトコトコと前進。

Dsc_0064

AISを見ると本日もGWのためか浦賀水道は比較的空いています。
最短距離で横断し千葉側へ移動。

この後は真正面の微風で、セイルをあげても2kt出るか出ないかという風。
これでは今日中に辿りつくかわからないのでエンジンで進みます。
またしても全行程が機走になりそうです。

ヨットはセイル揚げなきゃ遅いモーターボート。しかも波も無くまるで湖のような感じ。
あまりにやることないので、折角なのでTちゃんにナビゲーション慣れてもらうため
浦賀水道~富津岬~中の瀬~風の塔への針路を割り出してくれと依頼。
丁度視程だけは悪く、遠くの目標物は靄の中なので練習には持って来いの状況。

なかなかに苦労して位置割り出しをしてくれてました。フフフ。。練習になってくれたかな・・?

フネは東京湾中央部にて、Tちゃんが何やら一点を凝視。

「海の上に橋がある」と。

それはね、アクアラインと言ってね・・・・って、そうじゃなく橋があると言う。んなバカな。

で、、見ると本当に橋がある。

Cimg1763a_2

なんと、橋をそのまま運んでいました。日本の技術、やるなぁ・・・・。

このままマッタリ航海が続き、行きと違って何事も無く、実にまったりゆったりと5時間の機走を終えマリーナに到着。

Dsc_0082

お疲れ様でした。Tちゃん、また行きましょう。よろしくです。

ところで今回のGWクルーズで思ったことが2つ。

ジェネカーの練習をしなくては。 が、一つ目。

外洋が遠い。 が、二つ目。

二つ目の外洋が遠いは判りきったことですが、改めて遠いと感じます。GWですらヴェラシス止まりですので、大島とかは遠い遠い夢という感じ。外洋出たい~~~。澄んだ海に飛び込みたい~~~。ヴェラシスでも十二分に綺麗だったので凄く羨ましい。

かといって、最近の房総半島は色々問題があって入港できる漁港が少ないらしい・・・自分の年間スケジュールだと、たとえヴェラシスとかに船を保管していても、目的地は保田オンリーとかになりそう。たまにだと楽しいが毎回となると飽きそうだ・・・。

湾奥湾外含めてヨットで上陸できる場所が少なすぎるのが最大の問題点かも。特に喫水の問題で陸に近寄れない場面が数々・・・・・。

そうするとテンダーがあると解決するか????

ということで、今度テンダーを友人に借りてみてテストしてみることにします。

テンダーテスト

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一つ前の記事でボソリと書きましたが、東京湾奥は立ち寄れる岸壁やアンカリングできる場所が少なく、、、あったとしても浅かったりしますのでテンダーがあると行動範囲が大きく広がるかな?と漠然と感じてました。

そこで友人のテンダーを拝借。

ジョイクラフトの3mほどの手漕ぎテンダーです。2psまでのモーターもオプションで着けられるようになってました。

P1050136
収納時は専用のバッグに畳まれて入っており、重量は30kg弱あるのでしょうか?
とりあえず一人で持ち運べますが、海外旅行の重量級スーツケースの移動という感じで気楽に移動という感じではありませんでした。

付属の足踏みポンプで床板・チューブに空気を入れること約10分で上記の形になりました。
全ての用意に要した時間は合計15分ぐらいでした。

水に浮かべてみると・・・・

P1050141
安定性は十分で、オールでも十二分に前に進みます。これなら短距離なら船外機不要かも???という感じです。

それにしても、水面が近いと妙にワクワクします。これぞ水遊び!といった感じで結構楽しいですね。

マリーナの外の水路に手漕ぎで出てみますと・・・

P1050137
風の通り道になっていてそこそこの強風が吹いてました。といっても実風速は10kt無いと思うのですが、テンダーの上だとかなりの強風に感じます。
その中をオールで漕いでいくと・・・進むのがかなり大変です。
テンダーの船底は平らな為に風で簡単に流され風上に漕ぐのは結構辛い。
こうなると先ほどの印象と違い、船外機が無いと開かれた海面で使うテンダーとしては実用にならないかも・・・?とも感じます。

このあたり、実行してみないと判りませんね。お借りしてテストできてよかった・・・・。

さて、こんな感じでマリーナの外に出て何処かに上陸してみることに。
しかし・・・・・・
あれれれれ・・・運河の岸壁ってこんなに高かったけ???まるで巨大な要塞って感じ。
これじゃよじ登るのなんて不可能。
ヨットは浅場(岸壁近く)に近寄れないけど、テンダーがあれば解決するかもと思っていましたが、それは幻想に近いぞと判明。
ビーチングならまだしも、水面と岸壁の高低差が1mもあると足場が良くないテンダーから乗り移るのは至難の業という感じです。
つまり、護岸された岸壁への上陸は事実上無理なのでは?って気がします。

って、こんなことちょっと考えれば判ることですが、、、恥ずかしながらやってみないと気がつきませんでした。

ではテンダーは無駄なのか?というと、そんなことは無いと思います。海水浴場への上陸とかは凄く楽しそうだし・・・。有ればあったで便利なのは間違い無さそうです。

それではテンダーを用意できたとして・・・・・次に問題になるのはどうやって搭載するか?です。
いちいち畳んで膨らますのは狭いヨットのデッキの上だと本当に大変そうです。
ましてや膨らましてデッキに搭載となると、うちのヨットだとスペース的にちょっと無理を感じました。ヨット用に作られた2~2.5mサイズのテンダーならば丁度良さそうですが・・・。

では曳航?ということで、一度桟橋に帰り、曳航テストしてみました。

P1050142_01
余り曳航索を延ばすと出航時に他の船にぶつけそうなのでギリギリまで短くし、かつ力を分散させる為に2本のロープで曳いてみました。

東京湾内の運河で試しただけですが、他の船の引き波を越えたり、スラローム急旋回などをした結果、母船に対しては全く抵抗は感じなかったです。巡航速度も0.1kt下がるかどうか?という範囲です。
離岸着岸もテストしてみましたが、桟橋にテンダー分のプラスアルファの余裕スペースがあれば特段困ることもありませんでした。

ただ、テンダーのアイの方が気になります。長時間曳航すると何時か千切れそうな気がします。トランサムボードにアイを作り、そこにテンションをかけるように改造しないと怖いような・・・そんな予感がしました。

そんなこんなで、テンダーが一艇あると非常に楽しそうでした。
予算作る為、仕事しよっと・・・・

船外機搭載のために・・・  船外機マウントとクレーン設置

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今シーズンはテンダーを使って活動場所を広げてみたい・・・

と、思い、先日テンダーのテストを致しました。とりあえず曳航できることは判ったので、次は船外機の置き場確保です。

船外機はパルピットに掛けて保管する予定で、スタンパルピットにプラスチックまな板を使いホルダーを作成することを考えていたのですが、部材費を積算してみるとウン千円は掛かりそう。一方、既製品でも似たような価格・・・。
船外の一番目に付く場所でもあるので、今回は既製品を選ぶことに。

Dsc_0083
通販で取り寄せたプラスチモの船外機ホルダー。
真ん中のステンレス棒がミソで、ホルダーが回らないようにする為の突っ張り棒になっています。

その為、フネに合わせてカットをしなきゃならない。パルピットパイプに当たる部分もフネに合うサイズの場所を削って使うようになってました。そのためリューターが必要でした。

Dsc_0087

Dsc_0085
リューターで削り、いざフネに合わせてみると・・・おかしい。なんか溝が細い。。。
てか、2枚の板の溝の太さがそれぞれ違うぞ・・・・??ということに気がつきました。
ノギスで測ってみると、溝は22mmと25mmパイプの2種類に対応するように微妙に深さが違っておりました。が~~ん、既に削っちゃったよ・・・・。

この製品、説明書が入ってないのです。見事に削りミスを犯してしまい

Dsc_0091
こんな感じで余計な半月状の穴が・・・。悔しすぎです。。。

まあ、実用上は問題ないので、言わなきゃ判らんってことで忘れることに・・・・。

さて、船外機ホルダーがついたのはいいですが、肝心の船外機をマウントするのに一苦労です。なんせ、揺れるテンダーの上で船外機を取り外し、フネの上に乗せてから船外機ホルダーに乗せなければなりません・・・・。いつか船外機ごと海に落ちそうな予感がします。

そこで、小さなクレーンがあるといいな・・・と昔から思っておりました。

そんな中、友人から中古のクレーンがあるけど買わないかとお話を頂戴しました。
お幾ら?2万??まじ????

即決でした。

さて、クレーンをとりつけるにあたり、どうやって船体に装着すれば良いか悩みました。

色々考えるに、パルピットに共抱きさせるのが簡単で良いだろう・・・パルピットの強度を考えて船外機以上の重量物は吊るさない・・・と決め、パルピット共抱き用にクロスマウントを発注。

Dsc_0089
アマチュア無線のアンテナ設置で定番商品になっている「デベマウント」を取り寄せました。FRPとステンレスで出来ていて、非常に強固かつ錆びないと海にうってつけ・・と思ってます。

Dsc_0092
こんな感じでクレーンの支柱をパルピットに共抱きし・・・・

Dsc_0103

Dsc_01022
クレーンアームを設置してみました。
うん、どんどん走らない艇に見えていく~~~。笑。

さて、船外機吊り下げテスト。

Dsc_0094
3段テークル使って片手でスイスイと持ち上がりました。パルピットも全く問題無いようです。

Dsc_01012
フネにはこんな感じでマウント。うむうむ、よっしゃよっしゃ。。。。

何を吊るすって目的がある訳じゃないのですが、スターンにクレーンが付いている艇を昔から憧れていた部分があるので、思いが叶ってちょっぴり嬉しいです。heart04

テンダーテスト2

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先日、テンダーを曳航したまま着岸作業やってみましたが、広い海面では問題ないけど、自分のバースに入るには結構怖いのが判りました。マイバースではアスターン付けしてるので、マリーナに入る前にテンダーをバウに繋ぎかえ、その後バックして入っていくのですが・・・・万が一着岸やり直すために前進かけると、バウにあるテンダーが邪魔になってしまいます。だから着岸のやり直しが効かない・・・・それが凄く怖かったです。

かといって、デッキの上に引き上げるのも億劫ですし、たとえ引き上げてもスペース的に非常に邪魔ですし・・・・・・

でも、背に腹は変えられずやってみました。

スピントッピングでテンダーバウを吊って、ウインチで強引に引き上げたところ

P1050148

意外や意外。かなり楽に登ってきます。ウインチで巻き上げればそんなに苦にはなりませんでした。
ただ、ちょっとした段差とライフラインがひっかかり

P1050149
この位置まで来る為に何度もバウへ行って引っかかりを解消しなければなりませんでした。

これを解決する為に、ジブセイルの返りを良くするローラーが非常に役に立つことが判明。ただ、1個2個だとテンダーの重さでローラーが壊れそうなので、数を多くするか、もうちょっと頑丈なローラーをラインに通しておけば良さそうでした。

また、入港するためだけなら、最初の写真の状態のようにテンダートランサムが水面からちょっと上になればく問題無さそうです。強風が吹き荒れる日はテンダーがセイル代わりになって少々怖そうですが、そうじゃなければこれが一番手軽な気がしました。

その後、ついでにデッキに乗せてみたところ

P1050150
ぎりぎり乗るには乗りました。が、、、アンカーウエルは開かないし、クリートにも手が届かなくなるし・・・・

P1050153
やっぱりちょっと問題です。もうワンサイズ小さいとAdagioにはジャストサイズになりそう。

あと、コックピットから前方視界が妨げられると思い込んでいたのですが、実際には殆ど邪魔にならないことが判明。テンダーよりドックハウスの膨らみの方が大きく、視界は殆ど変わらずでした。
バウデッキでの作業性と、タッキング時にシートがひっかかりそうなことを除けば、バウデッキに置いて航行しても問題無さそうです。

それにしても実験してみないと判らないことだらけですね・・・。

バッテリーゲッツ  ~バッテリ増設~

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友人がフネを買い換えるということで、今まで乗せていたバッテリシステムを総入れ替えするとのこと。 ほぼ新品同様(インピーダンステスターで測定済み)を大量に激安で譲ってもらえることになりました。 そこでバッテリを強化増設することにしました。

何故バッテリ増設するかといいますと・・インバータを使ってエアコンを使いたいのです。 以前、ソレイユルボンに乗っていたときにバッテリを搭載し、5000BTUのエアコンを駆動したことがありました。(KAZI誌2009/9掲載してもらいました)

P1050208
ただ、実際にエアコン駆動させるかというと・・・・正直言ってバッテリ残量が気になるので余程の時以外は使いませんでした。航行中はまず使うこと有り得ないので、クルーズ先で真夏のお昼2時ごろにキャビンに閉じこもる時ぐらいですかね?でもクルーズ先ならオーニングかけてデッキで涼んでいた方が楽しいですし・・・・。

しかし、忘れもしない去年の海の日の出来事です。1泊にて保田までシングルハンドクルーズに行くため、マリーナを午前2時に出発。現地に午前8時に到着し、そのまま疲れて寝込んでしまいました。しかし、その日は千葉で戦後最高レベルの39度を記録した日でした。うたた寝していたのですが暑さで目を覚まし・・・・熱中症というものを生まれて初めて体験することになりました。
一度陸に上がったら、陸の方が更に暑く、仕方なく海に飛び込んで涼を取るも、その後にデッキに上がると体温以上の気温で頭痛がする始末。かなり辛かったです。
これが東京湾奥だと・・・海にも飛び込めないですからね。命の危険を感じた瞬間でした。

そこで、緊急時にエアコン欲しい・・・。ただ、今使っているエアコンは12000BTUあり、消費電流が10A近くあります。バッテリの電圧が下がったとして、インバーター供給口には120A近く流れる計算になります。なので、一瞬でバッテリが無くなってしまいます。。。。

その為に割り切りもって考える事にしました。
夜間航行にて目的地に到着し、寝不足の為に昼寝を余儀なくされる際、2時間程度涼めれば良い。という割り切りをもってシステムを考えてみました。

120A/hですので2時間で240A。バッテリを完全に使い切るとバッテリを痛めるし、その後の運行に支障が出るので3割は残存させたい。とすると、350Ah分ほどのディープサイクルバッテリを積みたい。

そう思っていたところに、友人から「買わないか」の情報を貰い、即ゲットと相成りました。

ただ、問題は設置場所です。
ヨットのデッドスペースなんて限られてます。
うちの艇ではキャビンソファーの下に少しデッドスペースがあったので、そこに押し込むことにしましたが・・・・どうやって固定するかを悩みました。
もともと
P1050192_01こんな感じの場所なのですが、床板の強度が心配です。
裏を見ると
P1050178ビームの上に構造用接着剤にて貼り付けてあるだけなんですよね・・・・・
ただ、そうは言っても、床板の上にテーブルやらシートやらが立体構造になって積み重なり、それがバルクヘッドにくっついているので多少は大丈夫な筈ですが、、、、床板の下に手が入らないのでバッテリボックスをボルトナットで留めるに留められないし、そもそもソファー下の開口部が狭く、ボックスを入れたらバッテリを差し込むのが出来なくなりそうです。

そこで、床板の上に台座板を大量のタッピングで止め、その台座の上にバッテリを固定する方法を考えてみました。って言葉で説明は難しいですね。
ということで一気に完成形ですが・・・・
P1050198
こんな感じです。

まず、ベースになる台座は15mmのコンパネにて作成。

P1050185
何時ものドイトでマシンカットしてもらい、不要部分をジグゾーで整形。

そこにバッテリを固定する為のM10台座つきナットを埋め込みました。

P1050187
こいつを台座の裏に差込ビス止め。
そのままだとフランジ部分がでっぱるので、台座に5mmベニアで袴を作り

P1050190
P1050189
こんな感じで2枚重ねにし、強力接着剤で貼り付けた後、Cクランプで圧着。

それを床板の上に乗せ・・・
P1050193
タッピングビスで鬼のように打ち付けました。本当はボルトナットでやりたいとこですが・・・。でも40本のタッピングならばロールオーバーしても何とかなるんじゃないか?と期待します。

そして打ち付けた台座にM10全ネジをねじ込み・・・・・

P1050194
この状態でバッテリを挿入して押さえ棒にて固定しました。

P1050195
P1050198_2
これと全く同じような構造で、更に狭い隙間にもチャレンジ。

P1050179
白い紙がバッテリの原寸サイズ型紙です。ここにホースをさけるようにして30mm厚台座を用意して6mmタッピングで固定
P1050202

P1050203
この二つの30mm厚台座の上に、バッテリを乗せるトレイを作り、これまた鬼のようにタッピングビスで固定

P1050204
そしてバッテリを乗せて完成

P1050205
ギリギリのスペースですが何とかインストール完了しました。

気になる重量増は120kg!!!!!
でもまあ、大人二人分に満たない重量です。そんなに多人数で乗ることも無いので問題ないでしょう。と楽観しておきます。

一番の問題は台座が床板ごと剥がれないかです。
万が一転がってショートしたら恐ろしいことになりますので・・・・・

これで容量は・・・総合で450AH(ハウス用)+55Ah(エンジンスタート用)に増えました。クオーターバースなどの容積の狭いところに最小サイズのエアコンを新たにつければ10時間ぐらい駆動はできそうです。


取りあえず今日はここまで・・・。
後日配線をする予定です。(何時になることやら。今夏中に出来るのかな。)

ジャノー31サンオデッセイ バウスラ・エアコンつき 売ります!

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私が以前乗船していたジャノー31サンオデッセイですが、現在同じマリーナの友人に購入頂き乗ってもらっております。
その友人がステップアップとのことで売却を考えているとの事。

ということで・・・

本日はじゃぱねっとAdagioで御座います。

船は現在東京都江東区のマリーナに係留保管です。
現オーナーは非常にメンテナンスにお金を掛けられていて、このまま何の問題も無く乗っていただくことが可能だと思います。

1993年式2GM/インボード艇です。

オプションが物凄く、信じられないほどついております。
ほぼ全てはこの3年以内に装着したもので、ほぼ新品同様です。
大きなオプションを列記いたしますと

  水冷マリンエアコン
  リューマー社トンネル式バウスラスター(数ヶ月前施工)
  ビミニトップ
  ドジャー
  アンダーデッキタイプ40ft用オートパイロット
  タッチパネル式最新型レイマリンGPSプロッタとNavionics詳細海図
  ハイテク素材の高級クルージングセイル(レースにも使えると思います) 
  メインセイルスタックパック
  メインセイルスライダーはハーケンベアリング式バテンカーシステム
  リューマー社フルステンレスボディのウインドラスとオールチェーンアンカーライン

などで御座います。

価格は今のところネットに公表したくないとのことで、応談とさせてください。
(この艇の相場は350万~ぐらいのようです。ですが、この装備でありながら!という価格でオーナー様は考えているようです。詳しくは御連絡頂ければ幸いです)

外観は次の通りです。(全てクリックで拡大表示となります)

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内装はチークのニスセミグロスフィニッシュです。トリムなどは無垢チークで、バルクヘッドなどは船底から積層にて立ち上げてあり非常に強固だと感じます。ニスの目立つような劣化も殆ど無く程度はかなり良いと思います。

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尚、現在はメインテーブルとシンクの間に補助長いすを作ってあり、大人5名で楽にテーブルを囲めるように改造済みです。写真は改造前のものです。


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Dsc_0100ダウンライトを新設しました。写真だと白色に見えますが電球色LEDライトで十分な明るさと雰囲気があります。また、カーテントリム内に現在モールライトが入っており夜間はオシャレな雰囲気が更にアップしております。

Dsc_4048トイレは電動式で完動品です。

Dsc_4018大人一人がゆっくりと寝られるサイズのクオーターバースがあります。

P1010514

Vバースも大人一人楽に眠れます。あとメインキャビンのソファーはダブルベットサイズにコンバートできます。

P1010446

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クーラーは氷冷却式です。断熱効果はかなり高いです。水道の混合水栓は現在新品に交換してあります。また、TOTO製の電熱(陸電必要)温水器装備済みです。

P1010453

プロパン式のジンバルオーブンレンジです。

帆走艤装品は次の通りです

20111204_130730

ブームキッカー(FRP式)を新品装着。各種ロープの殆どはコクピットへリードしてあります。

20111204_130751

リーフ用のウインチがここについているので作業が非常に楽です。

P1010294ハーケンジブファーラー装備です。問題なく動作しております。

P1010253メインシートトラベラーは標準ではこの位置です。ただし、シングルハンドやレース時には手の届きにくい場所のため・・・

20111204_130603コクピットに新設しました。全てハーケンのベアリング式。カーも普通のカーよりちょっと高級品付けています。 クルージングの場合は上の写真のトラベラーでも使えるように、テークルは取り外し式にしてあります。

P1020931

セイルはペンテックス素材で補強され、表にダクロンフィルムでカバーした高耐久ハイテクセイルです。まだ10回も使っていないと思います。ジブはUVカバーつきダクロンジェノアです。たしか130%ぐらいだったと記憶してます。尚、スライダーはベアリング式ハーケンバテンカーシステムです。非常に軽く、降ろす時にはハリヤードを外したらセイル自重で一瞬でスタックパックに落っこちてきますので、上げ下ろしが非常に速く、安全性が高いです。コクピットにてシングルハンドで上げ下ろしが可能です。尚マストトップリグです。

P1010265ジャノーサンオデッセイはクルージング艇の艤装なのですが、この艇はジブトラックもベアリングカー採用されており、走りを考えられています。

次に快適用品です。

P1010161

P1010160

20110609_153325ドジャーとビミニトップ装着してます。両方ともまだ3年以内の品で十分綺麗な状態です。ドジャーの真ん中の窓はファスナー式で巻き上げて開けるようにしてあります。ビミニトップは航行中も使用可能です。ブームへの干渉もありません。

P1020583

Dsc_0007

アンカリングに便利なウインドラスとフルチェーンです。チェーンは長さが判るように一定間隔にマーク塗装をしてあります。

次に船底の様子です

P1010215

P1010214

P1010213

P1010211

近年まで陸上保管だったらしく、船底塗料の堆積はあまりありません。そこそこスムースな表面状態を保っています。船底塗料の上からの確認ですが、オズモは気がつきませんでした。喫水は1.6mだったと思います。

次にエンジンです。

P1010365

P1010369

P1010371ヤンマー2GMです。スタッフィングボックスはグランドパッキン式。シャフトの状態も健康で、水漏れなども正常です。エンジンの方は定期点検ちゃんとやっております。問題なく快適に回っております。

次に電装品です。

オートパイロットはこだわりのSIMRAD製。私のブログ過去記事を検索して頂くとご理解頂けると思いますが、非常に高性能です。定番のレイマリンST1000や2000とはパワー・安定性ともに比較になりません。使い勝手も素晴らしいです。「AUTO」ボタンを押せばアクチュエータークラッチが入り瞬時にオーパイがスタートします。「STBY」ボタンを押せばクラッチが切れ手動に切り替わります。ティラーパイロットなどのように、いちいちティラーに接続する手間が無いのでシングルハンドでは物凄い武器になります。もともと40ftオーバー用のアクチュエーターを取り付けましたので、余剰パワーは十二分にあります。相当な大荒れでもオーパイが根を上げたりしません。また、GPSプロッタと連動でルート航行・ノードリフト航行などハイテク運行可能です。

P1030717

P8100281

P1030741

P1030734接続用のアームもフルステンレス製のワンオフです。かなりのオーバークオリティで御座います。

P1030666この写真にはfurunoナブネットが載っていますが、現在はRaymarine製の最新式タッチパネルGPSマルチファンクションディスプレイがおさまっています。左下はオーパイの操作部、右下はFURUNOの風向風速計です。全てNMEA2000によりリンクさせています。

P1030646

P1030491マストトップの風向風速計センサーの様子です。配線は紫外線を考えて2重のカバーを取り付けてあります。写真の航海灯は古いもので現在は新品に置き換えてあります。マストトップはアンカーライト・ウインデックス・風向風速センサー・VHFアンテナが装備されています。マスト内配線は全て新品引き直しを行いました。

P1010383

P1010242

電源関係は主要部分は配線含み全てやり直してあります。チャージャーは高性能コンピューター式3ステップフルオートチャーチャーを使用。バッテリはOPTIMA4.2L(55AH)を2バンク用意。12vの他、陸電設備も作り直ししてあります。陸電のあるマリーナなら常にフルチャージしつつ、冷蔵庫などを動かすことが出来ます。

その他、特記事項として・・・

ハルは磨くと綺麗です。

P1020406

P1020429

P1020408

P1020217

2年ほど前の写真ですが、バフがけのあと車用のコーティング剤でコートした後です。(市販のコーティング剤です)。ご覧の通り、周囲が写りほど綺麗な状態になります。現在はちょっと手を抜いて若干汚れていますが、少し磨けばここまでいけます。尚、ジャノーのマークは新たに作り直しました。

あとキャビンの入り口のドアを観音開きにしました。実験はしていませんが、ロールオーバーしても破れないような構造にしたつもりです。表面は2液ポリウレタンクリアを使い、ピアノフィニッシュにしてあります。鏡のような状態を今も保っています。

P1030932

P1030936

P1030935

その他は現物をご覧頂ながらご説明させて頂きたいと思います。

詳しくはコメントを付けていただくか、コチラまでメール頂戴できれば幸いです。


バッテリー増設その2 ~配線作業とインバーター設置~

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前回のバッテリ増設の続きで御座います。

重い重いバッテリーを汗だくになりながらも何とか設置完了したので、本日は配線作業を行うことに。

ただ、今回は3kwのインバーターを設置するので、主幹線には常時150A近く流れるため、配線材の太さが問題でした。最低でも40スケが必要。余裕を持って60スケが欲しいのですが・・・・

  まず、太いケーブルが必要。何処で入手するか?

  その太いケーブルに圧着端子を付けるのを如何にするか?

その2点で悩みました。

秋葉原の電線屋に行ってみるも22スケ(平方ミリ)ぐらいまでは常時在庫しているようですが、それ以上は取り寄せとのこと。

そこでネットをググると、「Monotaro」という工具全般の通販サイト(但し法人向け)に100スケのケーブルも売っているのを発見。本業でMonotaro登録しているので、そちらで60スケ25m巻きを購入。

P1050222
そして次に圧着端子をどうするか???
前回、小工事を行った際にはマリーナから工具をお借りしたんですが、毎回毎回だと流石に申し訳ない・・・・・。船の配線工事をする度にこの問題に直面していたので、思い切って工具も購入することに。
油圧だと高いので、手動式の一番安いのをMonotaroから購入。

P1050223
デカイデス・・・。船に常設などとても出来ません・・・自宅でも置き場困りそうだ・・・。
でも機能としては全く問題なく60スケの端子を軽く取り付けできました。買ってよかったです。。

工具と配線材が揃ったら黙々と工事。重い狭い辛いの3K工事ですが、ただ黙々と手を動かすしかない・・・。

P1050211
主幹線(赤色)は元々ヤンマー3GMディーゼルのスターターが回ればいいだけなので22スケでした。今回の60スケは左の黒いラインのがそうです。こうしてみるとやはり太いですね・・・・。
主幹線他、痛んでいるのは全て新規に引きなおすことにしました。

P1050224
元もとのメインバンクを引きなおし・・・

P1050227
新設のバンク2と・・・

P1050226
バンク3を全て並列に接続・・・・。
端子接続の度に何度も+-を確認し、、、それでも間違いありそうでビビリながら一瞬だけ端子をバッテリに触れてスパークが無いか確認しつつ作業。万が一のショートは怖いです。

そんなこんなで何とか問題も発生せず無事に8個のバッテリが一塊になりました。
充電器を接続し、クランプ式電流計と電圧計を接続し、テスト通電。うむ、問題なし・・。

さて次はインバーターです。

インバーターの取り付け場所に正直困りましたが、クオーターバースの足元が空いていたので、新たに小さなバルクヘッドを立ててその中に装着することに。

P1050257
こいつがインバーターです。設置にあたり、放熱の処理もしなければならないのでバルクヘッドに通気口やらをジグゾーで作り・・・・・

P1050254
P1050256
バルクヘッドをボルトナットで固定し・・・・

P1050264
インバーターを固定。
通気口は後日ルーバーでも装着予定。

次に最短距離でバッテリまで配線作業。

何箇所かバッテリケーブルを通すための「穴」が必要になり・・・

P1050252
狭い場所なのでアングルドリルが必要になり、お隣の船長から借りてきました。(有難う御座いました)

P1050253
お借りしたドリルで、こんな感じに穴を開けていきました。狭い場所でのアングルドリルは偉大です。私も一つ欲しいな・・・

その後、ケーブルを通し、インバーターとバッテリに接続し、通電テストも済ませ無事に成功。

とりあえずは自家発電で100vを得ることまで漕ぎ着けましたが、実用するには配電盤の改造が必要です。

次回、陸電とインバーターのAC100を切り替えるためのスイッチ類や配電盤の改造に取り掛かる予定です。(つづく・・・)



はじめてのレース

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先月、生まれて初めてのレースに参加しました。
船長としては勿論、クルーとしても出たことなく全くの未体験ゾーンです。

以前からレースそのものは興味あったものの、そういうジャンルに手を出すと性格上どっぷりと浸かりそうな怖さを感じることと、他の趣味で競争系のものをやっていた時、勝つ為の努力で精神的に疲れまくったこともあり、ヨットはクルージングオンリーで考えていたのですが・・・・・お誘いを受け、一度は体験してみたいこともあり、クラブレースに体験出場させてもらいました。

だがクルーが居るわけでもないので、私と同じく一度もレース経験が無いものの、一度は体験してみたい・・・というお隣の船長と共にダブルハンドで出場。

で・・・出場してみて・・・・

見事なまでの大差でドンケツ!

いやーー、ここまで大差が付くとは思わなかった。(ちょっとナメてましたね・・・)

普段やっているシングルハンドの場合、「安全確実が最優先」で、タッキング・ジャイビング・セイルの上げ下げ全て含めて「一つ一つ確実に」をモットーにこれまでやってきました。
ですが、それじゃ勝てませんので、可能な限り手早くやってみると、タッキング→マーク回航→ジャイブ・・・と場面ごとにトラブルつづき。書ききれないほどのトラブル続きでした。

そのような経験で少しばかり火がついてしまい

今度はもうちょっと人手集めて再挑戦しようじゃないか!

ということで

Dsc_0204_2
友人呼び合わせて5名で再トライ!
事前にマーク回航・ジャイブ・タッキングの打ち合わせなども行い、いざスタート!

Dsc_0212_2
ですが、1レグ上りから船団についていけません。
前回は上り優先させすぎて速度が落ち思い切り引き離された失敗から、今回はスピード優先でやってみるものの、15度近く上り角度が違います。皆さんと同じ角度で上ると一気に失速するし、かといって速度稼ぐと15度近く離れていくし・・・・・・。

トリムが悪いのか?はたまた伸びきったクルージングジブと修理重ねて継ぎはぎのファーリングメインの限界なのか??原因は全く判んないですが(と、感じるスキッパーの腕が一番の原因なんでしょう!自爆!!)どんどん差がついていきます。

後でGPSロガーを見ると(クラブ全艇がロガー装備)下りはまだ良いが上りが悲惨の一言で、ブログのタイトル通り正に迷走船長でした。

初めてのレースでは2レグの大差をつけられてゴールだったので、今回はせめてドンケツ争いを目の前で見れるぐらいにはなろうよ。との合言葉でスタートした筈だったのですが、、、見事1レグの差を付けられてドンケツでした。
最終レグはまさしく孤高の走りでした。

いやーーー、厳しいですね。



Dsc_0217_2
レース終了後、表彰式では皆様に色々とお心遣い頂戴し誠に有難う御座いました。

それにしても皆様凄いです・・・・マーク回航でサッとセイルが交換され、てきぱきとデッキ上で飛び回る姿を見ていると、今まで相当練習されてきたんだな・・・と、クルージング中心の生活だと気が付かなかった新たな発見が沢山ありました。
クラブの皆様、どうも有難う御座いました。


バッテリー増設 その3 ~最終章~

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さて、バッテリ取り付けも最終段階になりました。

今回は写真撮影を忘れて文章のみです・・・。

陸電の配電盤にインバーター・陸電の切り替えスイッチを増設し、切り替えスイッチの上流にバッテリ充電器のブレーカーを噛ますプチ改造を行いました。

さて、緊張の一瞬。試運転です。

インバーターを駆動してエアコンを起動すると・・・・
無事に起動。
安物擬似サイン波インバーターなので、モーターから微妙に「ミー」という音が出ますが、陸電の100V50Hzと違い115V/60Hz駆動となるのでパワフルさが明らかに違います。
連続3000w、ピーク6000wのインバーターで12000BTU(突入電流46Aカタログ値)マリンエアコンは無事起動できて一安心です。

だが・・・・カタログには「消費電流9.6A」と書いてあったので、恐らく12V120Aぐらは流れるだろうと思っていたのですが、予想と全く違い160Aも流れています。
100v側の電流を測定すると15A弱流れています。一方、コンプレッサが止まると1Aちょっとに落ちます。どうやらカタログスペックは「平均して9.6A」って事なんですね。。。ちょっと予想外でした。(今一度確認してみると確かに「アベレージ」と書いてありました。。。)

さて、12vで160Aが常時流れるこの状況・・・・
やっぱ普通に考えて異常です。
バッテリが8個ありますので、一つのバッテリは20A程度なので、それ自体は問題は無いのですが、万が一、端子のボルトが緩むだけで火を吹く可能性が大です。
正直、これを毎度毎度実用にするには・・・・・うう~~んと悩んでしまいます。

1時間ほど連続でエアコンを駆動してみましたが、電圧の低下は予想通りで変な動きはありません。ケーブルの温度も測ってみましたが、一番電流の流れる主幹線でやや発熱がありました。そこ以外は無問題だったので、後日そこを手当てしました。60スケだったのをパラって60*2=120スケ相当にグレードアップすると全く発熱は無くなりました。
インバーターの方も常時1500w供給してましたが、こちらはほんのりと温かい程度。
定格3000wの半分なので、これは問題無い様子です。

ということで、当初の目標の

バッテリだけで12000BTUエアコンを2時間弱駆動する

ってのは成功しました。

ただ・・・・その後が大変でした。

放電したバッテリを充電し始めると、12V60Aチャージャーが延々とフル回転しています。
4時間近くフル出力なので、内蔵ブロアファンも唸りをあげ、筐体はかなり熱くなり、何時か壊れそうな雰囲気漂ってます。

諸々考えると、やはりバッテリーで12000BTUサイズを駆動するのは無理があるな。というのが感想でした。不可能では無いけど無理がある。という感じ。
常識外の大電流が数時間流れますので、トラブルあったときが恐ろしいというか・・・
ある意味、原発的な怖さを感じます。

なので、まともに考えると、ジェネレーターが無い環境の場合、

  5000BTU程度のエアコン 
  又は可能なら家庭用エアコン(省エネ性能が全く違います)
  突入電流に対応できるサイズのインバーター
  最低限一つのバッテリが20A程度になる程度のバッテリ数
  可能ならバルマー社の高性能オルタネータとレギュレター

が一つの解答かな?と感じました。
但し5000BTUですと熱容量が足りませんので、カーテンなどで人の居るところ区切って、そこだけを冷房するという工夫も必要になってくると思います。

尚、このブログをご覧頂いた皆様にお願いですが、余り真似されない方が良いと思います。「160A程度の電流管理なんか大したことない」と感じられる方にはお勧めですが・・・一発事故があったら洒落にならないパワー秘めているので、自信が無い場合は絶対に止められた方が賢明と思います。それとコスパがハッキリ言って悪いです。自分の場合、たまたま友人から激安でバッテリを大量に譲ってもらえたことと、古いインバーターが手元にあったからトライする気になっただけで、最初から買い揃えるのは考えちゃいます。

話が変わりますが、ネットでググると、某超有名な大型ヨットの先達の手記に「夏の暑さ対策」なるものが載っておりました。
「日中は暑いと思ったらラッシュガード着て海に飛び込む。ラッシュガードが濡れている間は日陰なら涼しいのでオーニングを張って涼む。決してキャビンには入らない。夕刻になると塩の塊が堆積するほどバサバサになるが、そういう物だと思い込む。
この話をゲストなどにしても真似する方は殆ど居ないが、船長が率先してそのように涼むと、最終的には皆真似し、涼しいと言ってくれる」

とのこと。なるほどね~~~。確かにその通りかもしれません。
自然の中で遊ぶんだから、健全な姿ですね。

ということで、クルーズ先では日中は海に飛び込み、日中は電気に頼らない方法を模索してみようと感じました。夕方にシャワー浴びる為にポリタン一つの清水を用意するほうが、余程簡単単純ですしね。

ただ、東京湾でそれをやると、夕方には塩の代わりに見たくない有害物質の堆積が出来そうなので・・・湾内では別の方法がいりそうです。

船舶検査直前にマストトップ停泊灯故障

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間もなく船舶検査で業者さんに代行お願いし、備品をチェックしていたら・・・マスト灯(停泊灯)が点かない!ノォ~~~!マストトップの故障箇所を探る時間が無いので、航海灯を丸々交換することに。。
後日、球切れでマストに何度も登るのが嫌なので、先日解禁になったLED航海灯を入れてみました。

P1050309
現在、Koitoと伊吹という2つのメーカーが検定品として出ているようですね。
個人的には伊吹の方がデザイン優れていると思います。

が、、値段につられKoitoの方を選択・・。sweat01
マストトップなので見えないのでね。

しかし~~~~、このデザイン~~~~~~・・・・・・・・
(これ以上はあえて言いません・・)

さて、このkoitoの停泊灯ですが、前作のツナ缶(に見えませんか?)と比べ進歩があったのか気になるところでした。
従来のはバラしてみると、とてもマリングレードと呼べた品じゃなく、潮まみれの中で故障しないほうがおかしい欠陥品だったと感じてました。
そのあたり、どうなったのか・・?

P1050310
まず、台座と航海灯本体が別体になりました。台座を船体に取り付け、その上に航海灯を置き、左の白いリングをねじ込めば固定できるようになってます。

なるほど、かなり進歩しましたね・・・。交換は容易だし(台座が壊れなければ・・)、ビス穴から水が入ることもないですね。
肝心の航海灯は密閉状態?なのかな?? 正直、説明書も読まずに取り付けちゃったからよくわからないですが、分解出来ないように見えました。電線もゴムのグロメットで一応防水してあるので、従来品よりも潮に強そうには見えます。少し進歩したような気がします。

が、、、フルプラスチック製のLED電灯。ドンキホーテ行くと980円で売ってそうだけど実売価格はその10倍越えてます。何時もながらに高いこと。 所謂大人の理由が一杯あるんでしょう・・・・・。なんだかなぁ。

さて、マストに登り、航海灯交換作業に入りました。

P1050325
古い航海灯を取り外し、新しいベースをとりつけ、配線を中に引き込みました。
尚、マスト内配線は去年新品に交換済み。

作業して思ったのは従来よりも圧倒的に取り付けと交換が楽になったこと。この点はgoodですねぇ。

P1050333
無事、点灯し取り付け終了となりました。
もう壊れないでおくれ・・・・。

マスト下でサポートしてくれたKiさん、Hさん、お世話になりました。有難う御座いました。

新展開

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色々訳あって更新が延び延びになっておりました

さて、突然ですが、、、

フネがクルージング艇から真面目?に走る艇へ変化がありました

P1050492
ヤマハ23Ⅱ レース艤装艇

いきなり純クルージング艇からレース艇へ鞍替え???
っていう訳ではなく、今までのJeanneau33も平行してやっていきます。

この艇は3名で共同維持となりまして、皆で和気藹々と進めていくつもりです。
また、余計な物を搭載せず、基本は走りに向けた艤装を施しつつ、クルージング艇とレース艇の線引きって(自分の中で)どの辺りにあるのかを知りたかったので、その辺りを勉強していけたらな・・・と思っております。

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早速みんなで船底塗装したり、フネを磨いたり・・・頑張っております。

新たなヤマハ23Ⅱは
「Adagio con brio」(アダージョ コン ブリオ)と命名致しました。
従来のJeanneau33サンオデッセイ「Adagio」共々宜しくお願い致します。

コンブリオは湾マリにて活動し、Adagioは各地点々としようかと思っております。(日本一周という意味ではありません・・・。折角2艇使い分けが出来るようになったので、場所を決めず根無し草になるかも?という意味です)


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