東京は今日はとんでもない大雪です。
週末に降ってくれたのは仕事的には嬉しいけどフネ的には・・・・
というわけで、今日は自宅でドジャーの補修をすることに。
先日、強風での航行中にビニール窓が破れてしまったので補修をしたいのですが、どうやって補修するか???を考えると判らないことだらけです。
一つに、ドジャー用のビニールの入手先です。
海外通販でマリングレードのものを見つけたのですが、現地価格でも相当な金額します。
出来れば国内で・・・と思って探したのですが、紫外線に強いビニールはなかなか無かったです。
一つ良さそうなのは「UVまもる君」という商品。一般のビニールよりもUV照射実験でも明らかに劣化が少なく、同時にUVカットの性能も持っているようです。
ただ、通販でも納期に非常に時間が掛かるようで・・・(10日前後・・・)、しかもビニールシートにしては結構なお値段がします。(ご興味ある方は商品名でググッたらすぐにヒットしますのでどうぞ。)
なんせ、ビニールをちゃんと縫えるのか?という根本的な部分もクリアされていません。
そこで、破れた窓を練習がてらに部分補修することに。テーブルクロス用の安いビニールでトライします。多分1年もせずダメになると思いますが、その時には本番として全面張替えすることに決定。
写真だとイマイチ判りませんが、シートストッパーの前がボッコリと割れています。この部分だけに新しいビニールを貼り付けてみよう・・・という寸法です。
で、、、一気に完成写真ですが
こんな感じに仕上がりました。下半分が張り替えた部分です。
最大の鬼門はビニールがちゃんと縫えるかどうか???だったのですが、、、、普通の方法でやるとやっぱり上手く縫えませんでした。
ビニールは摩擦が大きく、ミシンに引っかかっちゃうんですね。
そこで、
手前の押さえを使ってみました。「テフロン押さえ」と呼ばれるものです。
普通、押さえ金は金属で出来ているのですが、金属だとビニールの摩擦で引っかかってしまうのです。すると、下の布だけ送られて上のビニールが送られずシワが寄ってしまったり、最悪は上下とも送られないことも・・・・。
テフロン押さえを使うと、非常にすべりが良い為に縫いやすさが全然違いました。
が・・・それでもまだ引っかかることが度々あります。
そこで
前々から気になっていた「上送り押さえ」というのを購入。ユザワヤで3800円也。
これは職業用ミシンなら汎用品として売られていてメーカーを問わず取り付け可能の商品の模様です。家庭用ミシンにも専用品として多分売ってると思います。例えばジャノメからは「送りジョーズ」という商品が出ているようです。
構造は単純で、針のネジの部分にフォークを差込み、針が上下するとフォークも上下し、それにより押さえ内部に存在する「送り歯」が駆動する仕組み。
最初は「眉唾商品では・・??」と疑って掛かっていましたが、なんのなんの・・・ビニールがちゃんと送られていきます。こりゃいいですわ。
ただ、ミシンの押さえ金は工具と同様に適材適所があるという感じがします。全て万能の押さえ金というのは存在しませんね・・・・。この辺りは縫っていくと段々と判ってきました。
ヨットで使う押さえ金は「ノーマル品・テフロン押さえ・上送り押さえ・片押さえ・ファスナー用押さえ」があれば大体間に合う感じです。
さて、ついでと言ってはなんですが、ドジャーで微妙に気に食わない部分もついでに改造してみました。
これはサイドの裾なんですが、V字に割れたところにテンションが掛かると何時か破れそうな予感がビシバシしてました。
そこで補強。
裏側にテトロンのテープを縫い付けてみました
この時の押さえは「ノーマル品」を使用。この方が段差がある場所はしっかりとテンションを掛けやすい気がします。
こちらは裏側・・・。あは。やっぱ下手だね~~~~
ミシン縫ってて感じることですが、セイル屋さんとかはやっぱ流石です。
大体にして「洋裁学校」というものが存在し、その道のプロが居るんだから簡単なわけがないですね。
でもまあ、自分のヨットだし、見えない部分は気にしない~~~~。ということで。笑。
あと蛇足になりますが、自分がミシン欲しかった最大の理由は「ドジャーとビミニをつくってみたい」からでした。だが、ドジャーなんて本当に縫えるのか????当初は想像すら付きませんでした。
で、小物を色々作ってみて段々と判ってきたのですが、普通の布を2枚繋ぎ合わせるのは実に簡単。勝手にミシンが縫ってくれるような感じで、恐らくミシンを購入してその日に出来ると思います。
しかし、段差のある部分や布が途中で厚くなったりする部分は「糸調子」という調整が実に奥が深いです。表面は良いけど、後ろがグッチャグチャだったり・・・。だから最初は高価な素材を買うのが非常に抵抗出てきます。(ダメにする可能性が凄く高いので。)
実感としてはフェンダーカバーとかラット・ティラー・ウインチなどのカバーとかを10個ぐらい作れば基本技術が何となく判ると思います。
あと、素材の入手方法ですね。UVに強い布と糸の入手方法と、針の選び方・・・。
そのような訳でミシンがあれば即何でも出来る・・・というのは幻想という感じだけど、その反面、なんたらかんたらでミシン1台6~7万円で数年は飽きずに楽しく遊べそうです。コストパフォーマンスは非常に高いと思いますね。
自分もドジャーを完全自作夢見て練習します~。
雪が溶けたらフネに持っていってみます。楽しみだ。